立帰天満宮の拝殿です。木造建築物で屋根が緑青色です。拝殿の手前には狛犬が2匹鎮座しています。

立帰天満宮 – 旅行から無事に帰り、無くした物が戻ってくることを願う神社

公開日: 2022-05-24 最終更新日: 2022-05-25

【神社】

ご祭神は学問の神様の菅原道真

立帰天満宮の西公園参道側の入り口です。鳥居に天満宮と彫られた神額があり、鳥居の右側に立帰天満宮とかかれた門柱があります。

西公園さくら参道の鳥居をくぐり、光雲神社に続く参道の坂道を上っていくと、途中、左側に石で出来た鳥居が見えます。

鳥居の横の門柱を見ると「立帰天満宮」と彫られています。「たちかえりてんまんぐう」と読みますが、少し変わった名前の天満宮です。天満宮なので、ご神体は菅原道真ですね。

何を立ち帰るのだろう?

不思議に思いながら鳥居の横に立てられている説明板があったので見てみました。

西公園の参道沿いに立帰天満宮の入り口があります。その入り口付近にある説明板です。

立帰天満宮の入り口の鳥居の横にある説明板には次のように書かれています。

菅原道真を祭る神社です。社伝によれば、ご神体は元来、武蔵寺(筑紫野市)の境内に祭られていましたが、元禄年間(1688年 – 1703年)に荒津山の麓の源行院へ移されました。明治20年(1887年)福岡師範学校の建設に伴い、現在地へと移転しました。港近くに鎮座する当社は、その名称から旧藩時代には藩船の船乗りに信仰され、近代に入ってからも特に遠洋航海にでる漁業関係者の崇敬を集めました。戦時中には出征兵士の無事な帰還を願う人々が多く参詣したと伝わります。

立帰天満宮の説明板 福岡市

武蔵寺は創建645年の九州最古の寺と言われています。藤の花が咲くことで知られ、藤寺とも呼ばれています。

武蔵寺の三代行事 筑紫野市観光協会

立帰天満宮は、立ち帰る、出発地点に帰る、無事に戻ってくることを願う神社とのことです。

神社には珍しい、社殿が入り口より下にある下り宮

立帰天満宮の境内です。西公園の参道側にある入り口から入ると階段があり、くだると拝殿や社務所がある境内になります。

鳥居をくぐると下りの階段があり、神社の建物を見渡すことができるほどです。

通常、神社は平らのところ階段を上がったところに社殿があります。しかし、立帰天満宮は階段を下ったところに社殿である拝殿があります。これを下り宮と言います。

余談ですが、九州には日本三大下り宮の2つがあります。熊本県高森町にある草部吉見神社(くさかべよしみじんじゃ)と宮崎県日南市にある鵜戸神宮です。これに群馬県富岡市の貫前神社(ぬきさきじんじゃ)を加えたのが日本三大下り宮です。

無事に帰ることを願う立帰天満宮は日本でここだけ

立帰天満宮の境内です。奥には緑青色の屋根の拝殿があります。左側には白い壁の社務所があります。

立帰天満宮の境内です。奥の緑青色の屋根の建物が拝殿です。左側の白い壁の建物は社務所です。

立帰天満宮の境内にある説明板です。

社務所の前にはもう一つ立帰天満宮の説明板がありました。この説明板には次のような記載があります。

立帰天満宮(たちかえり てんまんぐう)
菅原道真を主神とし、地主神たる山王神を併せ祀り、荒津山の菅原神社として内外の信仰を集めておりましたが、島原の乱の折、祈願を込めて出陣した黒田武士が無事に立ち帰ったことから、文神ばかりか部神でもあると信仰が一層深まり、それ以来日本で唯一の立帰天満宮と尊崇をうけるようになりました。
縁起によれば御神体は菅公手作りの木像と伝えられ、元禄五年(1692年)筑前御笠軍武蔵寺村で掘り出されしばらく森天神として武蔵寺境内に祀られていました。
元禄の末に武蔵寺の本寺たる荒津山麓の源光院内に御遷座。やがて現在の社に祀られるようになりました。
学業の神様たる御神徳は勿論のこと、航海、国内外旅行、家出人、失せ物など、すべて無事立ち帰ることに御神威を顕せられ霊験あらかたと遠近の数多くの崇敬者に参拝いただいております。
所在 福岡市中央区西公園十番七号 鎮座
祭祀 月例祭 毎月二十五日(一月と八月を除く)、大祭 一月七日、七月二十五日

立帰天満宮 説明板
立帰天満宮の拝殿です。木造建築物で屋根が緑青色です。拝殿の手前には狛犬が2匹鎮座しています。

立帰天満宮の拝殿です。木造建築物で屋根が緑青色です。拝殿の手前には狛犬が2匹鎮座しています。

立帰天満宮で絶対外せない「カエルのお守り」

社務所には、お札、お守り、鈴が販売されています。社務所では、是非「カエルのお守り」を買いましょう。社務所にどなたもいらっしゃらない場合は向かいの家をたずねられるといいかもしれません。

西公園の光雲神社の社務所にはお守り各種が売られています。その中に、立帰天満宮のお札、お守り、鈴、ストラップもあります。

もし立帰天満宮の社務所で購入できなかった場合は西公園光雲神社の社務所に行くと立帰天満宮のお札、お守り、鈴、ストラップを買うことができます。上の写真は光雲神社で売られている各種お守りです。

立帰天満宮の社務所で販売しているカエルのお守り(チビ)です。エメラルドグリーンの色をしたかわいい姿です。隣には緑、黄、赤の色鉛筆が並んでいます。

カエルのお守り(チビ)です。とても小さくてかわいいです。私はこのお守りを財布に入れています。財布から出ていったお金が無事戻ってくるように願いを込めて。たくさん連れて帰ってきてくれるといいのですが。

施設名立帰天満宮
種類神社
住所〒810-0061 福岡県福岡市中央区西公園10-7
TEL 
営業時間 
定休日 
ホームページ 
アクセス福岡市営地下鉄大濠公園駅より徒歩約15分 (1.1 km)

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