当仁校区地域住民と外国人交流事業 留学生、地域住民みなさんでの記念撮影

当仁校区住民と大村グローバルビジネス専門学校留学生との国際交流会を行いました

公開日: 2025-12-15 最終更新日: 2025-12-15

2025年12月13日の土曜日、大村グローバルビジネス専門学校(以下、大村GB)の外国人留学生32人と当仁校区の住民18人が交流する「福岡市・地域住民と外国人の交流支援事業」を行いました。

当仁校区では、安心安全のまちづくりを目指し、地域住民と外国人が交流する機会を大切にしています。とうにん夏祭りふれあい文化祭などの地域行事や、当仁公民館でのイベントにも外国人の方が参加されています。

大村グローバルビジネス専門学校の校舎の中で交流会を行いました

交流会の目的は次の3つです。

・地域住民と外国人の相互理解を深める機会を創出する
・日本人にも外国人にも住みやすく活動しやすいまちづくりの推進を図る
・地域における多文化共生の取組みを推進する

昨年は唐人町商店街、当仁公民館、八橋神社で行いましたが、今年は、大村GBの校舎内です。

当仁校区地域住民と外国人交流事業 大村グローバルビジネス専門学校の校舎内

朝9:30から受付開始です。参加した地域住民のみなさんにとって大村GBの校舎に入るのは初めてです。打ちっぱなしのコンクリート、ガラス、教室内の白い壁など、とってもおしゃれな空間です。受付をしたエントランスの地下1階の床はとてもきれいでゴミ一つありませんでした。

当仁校区地域住民と外国人交流事業 開会の挨拶

全員が揃って、交流会の開会です。開会の挨拶をホークスとうじん通りまちづくり協議会の高濱会長にしていただきました。留学生と地域住民の楽しい交流会となりますように!

当仁校区地域住民と外国人交流事業 校舎見学

開会式の後は校舎見学ツアーです。地域住民が4つのグループに分かれて、外国人留学生がガイドとなって学校内の掲示板や教室を案内していただきました。写真はスマホ置き場だそうです。授業中はスマホの電源を切ってここに置きます。なるほど、こうしたら授業に集中できますね。

また、掃除道具置き場も見せていただきました。ほうき、ちり取り、雑巾などが向きもきれいに揃えてありました。授業の後、留学生みなさんで校舎内を掃除するとのこと。床は雑巾がけをしっかり行うそうです。それでエントランスがあんなにきれいだったのですね!

留学生と地域住民が日本語の授業を一緒に受けました

校舎見学ツアーが終わって、今度は授業見学&体験です。大村GBで留学生は、日本語、ビジネスマナー、簿記、貿易、マーケティングなどを2年間学びます。今回は、日本語の授業を留学生のみなさんと一緒に受けさせていただきました。

当仁校区地域住民と外国人交流事業 授業見学
当仁校区地域住民と外国人交流事業 授業見学

いろいろなシチュエーションでの日本語の使い方がこうして教えられてるんだ!と知ることができました。とっても楽しい授業で、留学生は積極的にアウトプットされているのが印象的でした。席は地域住民、留学生が隣同士になるように座ったので、たくさんお話しできてすっかり仲良くなりました。

当仁校区地域住民と外国人交流事業 基本動作体験

日本語授業に続いて、基本動作体験をしました。日本で大事なお辞儀の仕方です。大村GBでは、先輩留学生が後輩に教えているそうです。状況に応じて、お辞儀の角度が違い、今回は「ありがとうございました」を一緒に練習しました。普段、こんなに角度を意識したことは無かったです。

ネパール、当仁校区の紹介を行い、お互いの文化を知る機会となりました

授業体験の後は留学生のみなさんの母国であるネパールの文化紹介です。はじめにネパールの伝統舞踊を披露していただきました。とても美しい踊りでした。

当仁校区地域住民と外国人交流事業 ネパール文化紹介
当仁校区地域住民と外国人交流事業 ネパール文化紹介

その後、ネパールで一番大きなお祭り「ダサイン」、生きる女神「クマリ」について紹介していただきました。幼い女の子が女神となるクマリ、初めて聞くネパールの文化に地域住民の方たちはとても驚いていました。

当仁校区地域住民と外国人交流事業 当仁の紹介

ネパールの文化について教えていただいたので、地域住民の方から当仁校区について説明をしていただきました。当仁校区のエリア、当仁には「とうにん」と「とうじん」の二つの読み方があること、唐人町商店街遣唐使船の絵成道寺などのお寺、大濠公園西公園みずほPayPayドーム福岡ホークスとうじん通りガーデンなどを紹介しました。着物の説明やCDが当たるクイズ、ちょっとした小噺もありました。

当仁校区地域住民と外国人交流事業 食文化交流
当仁校区地域住民と外国人交流事業 食文化交流

お昼になってちょうどお腹が空いてきました。今度は、ネパールと日本の食文化交流です。ネパールの料理は、モーモ、サモサ、チャップパテです。モーモもチャップパテもとてもホットですが、ネパールの留学生はぜんぜん辛くない!とのことでした。地域のみなさんは、辛いけど美味しい!とすっかり完食でした。

当仁校区地域住民と外国人交流事業 食文化交流
当仁校区地域住民と外国人交流事業 食文化交流

地域住民からはたこ焼きと懐かしい駄菓子を提供しました。たこ焼き体験もしてもらいましたが、留学生も上手に竹串を操って回転させていました。駄菓子も大人気で、いいお土産にもなりました。みんなで食べる食事は交流がすぐに深まりますね。

福岡市中央区長と留学生が対談

当仁校区地域住民と外国人交流事業 福岡市中央区長との対談

交流会の最後は、福岡市中央区役所の井口区長と留学生の対談です。中央区役所の説明の後、留学生のみなさんからたくさんの質問がありました。区長が一つずつ丁寧に回答していただいたので、留学生も喜ばれていました。区長から留学生にも質問があったりと、留学生にとってとてもいい機会になったと思います。また、外国人の視点を知る機会にもなり、今後のまちづくりの参考になりました。

地域住民と外国人の相互理解のよい機会に

当仁校区地域住民と外国人交流事業 閉会の挨拶

最後に、大村GBの西村学校長から閉会の挨拶をいただきました。地域住民が親のように留学生を見守って欲しいとのお話しに共感しました。

当仁校区地域住民と外国人交流事業 留学生、地域住民みなさんでの記念撮影

全員での写真撮影です。とっても楽しい交流会でした!

ネパールの留学生のみなさんは、とにかく礼儀ただしく、笑顔でフレンドリーでした。日本の社会、会社、コミュニティでやっていけるよう、勉強だけでなく掃除や挨拶、生活ルールの理解・順守など一生懸命に日本のことを学ばれています。大村GBに来る前も日本の日本語学校で勉強していて、もう何年も母国に帰っていないそうです。

今回こうして大村GBが取り組まれていることや留学生のことを知り、留学生とたくさんお話しすることができました。同時に留学生も地域のことを知り、地域住民と話すことができました。お互いの理解が少しでもすすみ、見方が変わるよい機会となってくれたらうれしいです。今度唐人町のどこかで会ったとき、これまでとは違う笑顔で挨拶するのを楽しみにしています。

交流会にご協力いただきました地域住民、大村グローバルビジネス専門学校のみなさん、数回に渡る打ち合わせや準備などご協力いただきましてありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。