唐人町商店街にあるアーケードの東側入り口です。唐人町商店街 1日・15日サービスデー、唐人町と書かれた文字の上部に遣唐使船の絵が描かれています。

唐人町商店街のアーケードに遣唐使船が描かれている理由

公開日: 2021-02-22 最終更新日: 2021-12-10

【歴史】【アート】

アーケードの東端に遣唐使船が描かれています

唐人町商店街にはアーケードがあります。アーケードの東端、黒門側通りの入り口を見上げると、アーケードには船の絵が描かれています。この船は、遣唐使船です。なぜ商店街のアーケードに遣唐使船の絵が描かれているのでしょう?

日本で唯一存在が確認されている福岡の鴻臚館

唐人町から東に1.5kmの距離にある鴻臚館です。現在は発掘調査後の状態や出土品、説明パネルが見れる鴻臚館展示館になっています。

かつて唐人町から東に約1.5kmの距離のところに鴻臚館がありました。当初の名称、筑紫館(つくしのむろつみ)を含めると7世紀から11世紀まで存在していたと言われています。鴻臚館は、海外からの使者をもてなす迎賓館でした。

日本国内には、福岡、そして、京都(平安京)、大阪(難波)の3ヶ所に作られたと言われています。しかし現在存在が確認されたのはここ福岡の鴻臚館だけです。

遣唐使がこの地を訪れていました

また、鴻臚館は、遣唐使の出国時および帰国時の宿泊施設でもありました。遣唐使は894年に菅原道真の建議によって停止されるまで、630年から838年の間に十数回に渡って派遣されました。

最澄や空海、阿倍仲麻呂、吉備真備など、歴史上の偉人たちが出国し、そして帰国したのが鴻臚館があったこの地でした。日本の歴史を作ってきた多くの偉人・先人がこの地を訪れていたことを想像すると感慨深いものがあります。

唐人町、唐人町商店街の象徴として描かれた遣唐使船

唐人町商店街にあるアーケードの東側入り口です。唐人町商店街 1日・15日サービスデー、唐人町と書かれた文字の上部に遣唐使船の絵が描かれています。アーケード内、および入り口の両側に店舗が並んでいます。

鴻臚館が使用されていた当時、今の大濠公園は海に通じる大きな入り江でした。西公園は砂洲でつながる荒津山と呼ばれる山だったと推測されています。

今の唐人町のあたりは、その入り江に面していたことから唐船やはしけの停泊地で、船頭や水夫などが住んでいたのではないかと考えられています。(参考:唐人町商店街について

つまり、唐人町の始まりはこの鴻臚館や遣唐使が深く関わっていると考えられていることから、唐人町、唐人町商店街の象徴として遣唐使船の絵がアーケードに描かれているのです。

【協力】
郷土史研究家 空 賢司

【参考文献】
”鴻臚館跡” 福岡市の文化財 https://bunkazai.city.fukuoka.lg.jp/cultural_properties/detail/61

施設名 唐人町商店街アーケード 遣唐使船の絵
種類 歴史
住所 〒810-0063 福岡県福岡市中央区唐人町1-12
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アクセス 福岡市営地下鉄唐人町駅より徒歩約3分

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